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新収資料 |
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浅野清春収集資料
浅野清春氏は、昭和30年代より近年まで、岩倉市を中心とする尾張平野北部の埋蔵文化財発掘調査と、その保護活動に尽力された方である。 今回御遺族から寄贈を受けた資料は、尾張平野最古の縄文土器といわれる、大口町北替地遺跡(縄文時代早期)の押型文土器をはじめ、岩倉市ノンベ遺跡(同中期)・西北出遺跡(同後期)、小牧市織田井戸遺跡(同早期)、一宮市町屋遺跡(弥生時代後期)・長福寺廃寺(白鳳〜平安時代)、稲沢市尾張国分寺跡(奈良〜平安時代)、清洲町朝日遺跡(弥生時代)など、当地域の縄文時代以来の歴史をたどる際に、基準となる遺跡のものが主体となっている。愛知県外では、岐阜県星塚遺跡、長野県井戸尻遺跡・管沢遺跡の石器や、奈良県本薬師寺の瓦片などがある。 写真は、古墳時代前期の生活遺跡である、岩倉市小森遺跡の出土資料(739点のうち)である。バラエティに富んだ形状の小型器台や、S字状口縁をもつ台付甕などは、総じて作りが精良でこの時期の特徴をよく表わしている。また当遺跡からは、関東や関西系の特色をもつものもみいだされ、当時の広い地域にわたる交流をうかがわせる。これらはまとまった量 の一括資料として価値が高く、今後さまざまな形で活用していきたい。(淺野弘子) |
大新板 即席手づま 後篇
著者の歌月庵喜笑は尾張藩士の小田切春江(1810〜88)のことで、『尾張名所図会』の挿絵や尾張志付図を描いたことなどで知られている。また、高力猿猴庵の絵入り本を数多く写 したり、明治以降は七宝のデザイン制作などにも関与していた。 本書は、御座敷の余興の手づま(手品)について解説した本である。紙の亀を歩かせる方法、紙を燃やして雀を出す方法など全部で12種の手品が紹介されている。たとえば、風呂敷の中で蛙を鳴かす方法は、以下のように記述されている。 茶碗を両手に持ち、その上へ風呂敷をかけ、座敷に出て、茶碗の糸底をすり合わすれば蛙の 鳴くが如し 本資料は春江が21歳の時に著したもので、数多い彼の著作のなかでも最も古い刊本である。ただし発行年や版元(出版元)名がなく、私家版と思われる。序文によれば、本書は『座敷手づま』の後編に位 置づけられているが、『座敷手づま』については、著者が春江かどうかを含め未詳である。本書も現在まで紹介されたことがなく、小田切春江の著作活動を研究する上で貴重な資料といえよう。(種田祐司) |
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