教室紹介
名古屋大学医学部麻酔学教室の歩み

名古屋大学大学院医学系研究科機能構築医学専攻

 生体管理医学講座 麻酔・蘇生医学 教授 島田康弘

 1965年に開設された名古屋大学医学部麻酔学講座の初代教授に竹島登教授が就任されて、その後任として1985年に島田康弘教授が就任しました。その当時、麻酔科のマンパワーが十分でなく、各科より研修医師のローテイトがあるにもかかわらず、全科の麻酔にサービスをすることはできませんでした。しかしこの状態は長くは続かず、1987年の2月には全症例をみることができました。

 このような状況の中で、毎朝の症例検討会に加えて、月曜日の夜に、外科・麻酔科合同の症例検討会を島田教授の提案で始めました。これは外科医より提示された問題症例に対して、外科・麻酔科合同で検討を加えることにより、周術期管理の向上を図ろうとするものでした。この検討会は回を重ねるたびに麻酔科と外科の意思疎通がよくなり、麻酔の重要性が外科側に十分理解されるようになりました。集中治療部運用開始後は集中治療専任医師も加わり、月曜日の検討会は当麻酔学講座の週間行事としてもっとも重要なものとなりました。この検討会は、現在は木曜日に行っています。

 1986年11月より、長年の懸案であった集中治療部は手術室回復室を仮住まいとして2床で稼働を始めました。引き続き1987年4月には、新たに増設された8床の集中治療部が本格稼働しました。これにより麻酔科の仕事領域は格段に広がり、1)手術麻酔、2)集中治療、3)ペインクリニックの3本柱を基盤に活躍することになりました。しかしながら、1995年1月に集中治療部が独立し、救急部と一体化して武澤純教授が就任してから、麻酔科は手術麻酔とペインクリニックの2分野で活動することになりました。

 分院麻酔科は科長として河西稔、細田蓮子講師に率いられ、独自に麻酔とペインクリニックを行ってきましたが、1996年には分院が本院に統合され、手術件数やペインクリニック外来の数が増えました。

 1998年には病棟が新築され、2004年4月から国立大学独立法人となり、収益拡大を目標にした手術件数の増加が図られ、2002年頃から年300例ずつ増加しています。現在は年間約4500症例の麻酔と、のべ5000例の術前診療を含む麻酔科外来及び入院4床をもっています。

 2004年度は麻酔科にとって大きな出来事がありました。2005年2月25日、島田教授が脳梗塞で倒れました。幸い命に別状なく、2005年8月からは職場復帰しておりますが、この難局をたくさんの方に支えていただきながら、西脇公俊助教授のもと医局員一丸となりここまで乗り切って参りました。

 2005年には待望の新中央診療棟ができ、麻酔科も術中記録はもとより術前及び術後回診も電子化されました。また麻酔深度モニター、種々のビデオシステム等が完備されました。手術室も東洋一といわれるくらい広々ととってあります。これには西脇公俊助教授、佐藤栄一前医局長をはじめとして医局員一丸となって取り組んだおかげです。

 我が麻酔科の歴史は浅いですが、名古屋近辺の大学へ多数の教授・助教授をこれまで輩出して参りました。愛知医科大学麻酔科の小松徹教授と藤原祥裕助教授、藤田保健衛生大学麻酔科の新井豊久元教授、三宅聰行前教授、藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院麻酔科の河西稔教授、藤田保健衛生大学外科系集中治療部の貝沼関志教授です。また関連病院麻酔科にも多くの人材を派遣しております。今後も同門として東海圏内の麻酔医療を盛りたてていければと願っております。

 
診療に関するお問い合わせは、電話・郵送にてお願い致します。
メールによるお問い合わせは受け付けておりません。
〒466-8550 名古屋市昭和区鶴舞町65番地 TEL(052)741-2111(代表) FAX(052)744-2785
 
Created by MMS-NET
Copy Right NAGOYA UNIVERSITY Department of Anesthesiology Since 2006